相手別・年賀状に添える一言メッセージ文例集
賀詞や挨拶の定型文も印字することができますが、印刷されたデザインの中に一言手書きのメッセージを添えるという方も多いのではないでしょうか。
その際に、気の利いたメッセージを添えたいけれど、どのようなことを書けば良いのか迷ってしまったという経験はありませんか?
今回は、年賀状に添える気の利いた一言メッセージを送る相手別に文例集でまとめました。
年賀状のメッセージにお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
01. 年賀状に一言メッセージは必要?その理由は?
パソコンやスマホで年賀状を作成する場合、印刷をしたものをそのまま送ることもできますが、印刷だけの機械的な年賀状は読み手に冷たい印象を与えてしまう可能性があります。
そのような時は、余白に一言メッセージを添えることで温かみが生まれ、読み手にも喜んでもらえます。
心のこもった年賀状を送るためにも、何か一言だけでも良いので手書きのメッセージを添えてみましょう。
02. 送る相手によって添えるメッセージを変えてみよう!
本来であれば、年賀状に添えるメッセージは、送る相手の顔を思い浮かべながらひとり一人異なるメッセージにすることが好ましいです。
しかし、「気の利いた一言を添えたいけれど、思い付かない!」「目上の人に対して失礼のないメッセージを添えたい」など、頭を悩ませる方も多いのではないでしょうか。
文章を考えることが苦手な方や、年賀状をたくさん送るという方は、相手との関係性に応じて添えるメッセージを変えることをおすすめします。
03. 年賀状を送る相手別の「一言メッセージ」文例集
日頃お世話になっている人や、遠方に住んでいてなかなか会えない人など、年賀状を送る相手は様々です。
ここからは、年賀状を送る相手別におすすめの一言メッセージを文例集でご紹介します。
目上の方(上司や恩師など)には丁寧な言葉を使ったメッセージを添えましょう
目上の方へ添えるメッセージには、日頃お世話になっている感謝の気持ちや相手を敬う言葉などを添えると良いでしょう。
また、送る相手が仕事関係の人や職場の上司、社長などの場合は、仕事に対する今後の抱負なども加えると、より一層気持ちが伝わります。
上司に送る時におすすめの文例
- 昨年は大変お世話になりました
- 旧年中は親身なご指導をいただき 心より御礼申し上げます
- 旧年中はいろいろお心遣いをいただき 誠にありがとうございました
- まだまだ未熟ではありますが 本年は○○になれるよう より一層努力してまいります
- 本年も期待に応えるべく 精進していく所存です
- 本年もご指導ご鞭撻のほど 宜しくお願いいたします
- ご家族の皆さまの ご多幸を心よりお祈り申し上げます
- ますますのご活躍をお祈り申し上げます
その他の仕事関係の方(同僚や部下など)にはカジュアルすぎない一言を
同じ仕事関係の方へ送る場合でも、相手が対等な関係であったり、自分が先輩・上司の立場だった場合、目上の方へ送るものとは言葉を変えることをおすすめします。
そのような方へは、激励の言葉や「共に頑張っていこう」というメッセージを添えると良いでしょう。
職場の同僚に送る時におすすめの文例
- ○○さんにはいつも助けていただき 感謝しています
- 今年はお互いに飛躍の年にしていきたいですね
- また一緒に 美味しいものでも食べに行きましょう
- 健康に留意して頑張っていきましょう
職場の後輩に送る時におすすめの一言
- ○○さんの成長ぶりには驚かされています
- 今年もさらなる 活躍を期待しているよ
- 職場の雰囲気が明るくなるのは○○さんのおかげです いつもありがとう
- 困ったことがあれば 何でも相談してください
親戚や遠方の方には近況報告を交えたメッセージがおすすめ
遠方の方や久しく会っていない親戚の方には、自分の近況を伝える一言や相手の近況を尋ねる言葉を添えてみてはいかがでしょうか。
家族がいる場合は、出産・入学・結婚などライフイベントに合わせた報告をするのも良いですね。
親戚や遠方の方に送る時におすすめの文例
- 大変ご無沙汰しておりますが お変わりありませんか
- 平素の疎遠をお詫び申し上げます
- おかげ様で こちらは家族全員元気に新年を迎えております
- このたび ○月○年に第○子となる男の子/女の子を出産いたしました
- 昨年入籍し 新しい住所へ転居いたしました 未熟な二人ではありますが 変わらぬ厚情とご指導の程よろしくお願い申し上げます
- 寒い日が続きますので どうかお身体ご自愛ください
- ご家族皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます
親しい友人には共通の話題や目標を添えると良いでしょう
親しい友人には、一緒にやりたいことや行きたい場所、趣味など共通の話題がおすすめです。
相手の幸せを願う言葉や、近況を尋ねるメッセージを添えてみるのも良いでしょう。
友人は気取らずカジュアルな文面で書けるので、ポジティブな言葉を選ぶと、相手により好印象を与えます。
友人や親しい間柄の方に送る時におすすめの一言
- 今年こそは一緒に○○をしたいね
- また一緒に○○へ行こうね
- 今○○にハマっています 今度ぜひ一緒にやりませんか
- 近いうちにまた ○○のメンバーで会いましょう
04. 年賀状に手書きで一言を添える時の注意点
年賀状に手書きでメッセージを添える際、手紙のように長文で書くという方は少ないのではないでしょうか。
しかし、一言程度のメッセージを添える場合でも、相手に失礼のないようマナーを守って書く必要があります。
ここからは、年賀状に手書きメッセージを添える際に気を付けておきたいポイントをまとめました。
文字の色に注意する(赤字はNG)
年賀状に限ったことではありませんが、誰かに手紙を書く時や、名前を書く時には黒字で書くことが基本です。(黒がない場合は青ならOK)
「絶縁状」や「血」を連想させる赤字は、読み手にあまり良い印象を与えません。
場合によっては「敵意を示している」と受け取られてしまう可能性もあるので、赤で文字を書くことは避けるよう気を付けましょう。
「忌み言葉」を使わない
年賀状は、新しい年の訪れを祝い、喜びを分かち合うためのもの。
お祝い事である年賀状に使用するには相応しくない「忌み言葉」と呼ばれる漢字があることをご存知でしょうか。
「苦」「病」「切」「別」「離」などのネガティブなことを連想させる「忌み言葉」は、手書きのメッセージの場合でも避けた方が無難です。
句読点は使わない
「区切り」や「終わり」を意味する句読点は、お祝い事の挨拶文には不適切だと言われています。
定型文を印刷する場合は、句読点の代わりに文字と文字の間にスペースや改行を入れ、読みやすい文章にする工夫をしますが、手書きのメッセージも同様に句読点は使わない方が好ましいです。
親しい間柄にも礼儀は必要!相手の状況を理解して失礼のないメッセージを添えましょう
親しい友人に添えるメッセージなら、そこまでマナーを重視する必要はありませんが、だからと言って好き勝手に書いて良いというわけではありません。
結婚や出産はとてもおめでたいことなので年賀状で報告すること自体は全く問題ありませんが、同世代で結婚や出産について悩んでいる方に送る場合は注意が必要です。
結婚や出産の報告は定型文のみに留めておいて、手書きのメッセージには相手との共通の話題や目標を書くことをおすすめします。
家族写真が入っている年賀状は、家族ぐるみのお付き合いがある方にのみ送りましょう
特にお子さんがいるご家庭では、家族写真付きの年賀状を送ることも多いでしょう。
前記したように、送る相手が友人の場合は状況に応じた配慮が必要ですが、相手が職場の上司などの場合も、同様に気を付けなければいけないことがあります。
例えば写真付きで「子どもが生まれました」という出産報告をした場合、相手が「お祝いを渡さなくては」という気持ちになってしまうことがあるかもしれません。
催促をしているように受け取られてしまう可能性もあるので、ビジネスの年賀状には家族写真を入れない方が良いでしょう。
ただし、家族ぐるみでお付き合いがある方には写真が入っていた方が喜ばれることもありますので、相手との関係性を考慮した上で判断することをおすすめします。
まとめ
今回ご紹介したポイントを以下にまとめました。
- 送る相手に合わせた手書きメッセージを添える
- 目上の方…「感謝の気持ち」「相手を敬う言葉」「今後の抱負」を添える
- 同僚や後輩…「激励の言葉」「共に頑張っていこう」というメッセージを添える
- 親戚…「自分の近況を伝える一言」「相手の近況を尋ねる言葉」を添える
- 友人…「共通の話題」や「目標」を添える
- メッセージを書く際に赤字はNG(基本は黒か青)
- 忌み言葉、句読点の使用は避ける
- 相手の状況や気持ちに配慮した文面を選ぶ
年賀状は顔が見えないからこそ、受け取った相手が不快にならないよう相手の気持ちに寄り添った文章を書くことが大切ではないでしょうか。