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基本・マナー

年賀状とはどう違う?寒中見舞いを送る時期・出し方について解説

雪と椿の画像
季節の挨拶状のひとつである「寒中見舞い」ですが、中には年賀状や喪中はがきへの返礼として送る方も多いのではないでしょうか?
今回は、様々なシーンで送れる「寒中見舞い」の正しい書き方マナーや送る時期についてご紹介します。

01. 「寒中見舞い」とは?年賀状とは何が違う?

正月の門松の画像

そもそも「寒中」とは、二十四節気の中でも冬の寒さが厳しくなり始める「小寒」から、最も寒さが厳しい「大寒」までの間にあたる時期だと言われています。
その時期に出す季節の挨拶状が、「寒中見舞い」です。

送る時期が似ている「年賀状」と「寒中見舞い」には、次のような違いがあります。

  • 年賀状…新年の訪れをお祝いする挨拶状
  • 寒中見舞い…一年の中で最も寒さが厳しい時期に、近況を報告したり相手の体調を気遣う目的で出す挨拶状

寒中見舞いは様々なシーンで利用できる

年賀状ではなく寒中見舞いが選ばれるには様々な理由がありますが、例えば以下のような時には寒中見舞いが用いられています。

  • 年賀状のお返事が遅れてしまった時
  • 喪中はがきへのお返事
  • 自分が喪中の時に年賀状をいただいた人へのお返事
  • 喪中の相手に知らずに年賀状を出してしまった時にお詫びとして
  • 冬のご挨拶状として出す場合

また、寒中見舞いは送る相手を選ばず、どのような関係性の方にでも送ることができますよ。

02. 寒中見舞いを送る時期はいつからいつまで?

1月と2月のカレンダーの画像

寒中見舞いは、松の内が明けてから立春までに送るのがマナーだと言われています。

松の内はいつからいつまで?

松の内とは1月1日の元旦~10日前後の期間のことを指しますが、地域によって時期が異なるので注意が必要です。
一般的に、関東周辺地方では1月7日まで、関西地方では1月15日までが「松の内」とされており、他にも1月10日までとしている地域もあります。

立春はいつから?

そして、春の始まりである「立春」までが寒中見舞いを送る期間と言われています。
基本的には節分の次の日である2月4日が立春とされていますが、2021年以降は4年に一度、2月3日が立春になる年もあります。

寒中見舞いはいつ送るべき?

遠方の方に送る機会も多い寒中見舞い。関東の方が関西の方へ送ることもありますよね。
上記したように、松の内とされる日が地域によって異なる場合、寒中見舞いはいつ送るべきなのでしょうか?

基本的に寒中見舞いを送る時期は「松の内が明けてから立春まで」なので、松の内が長い方の時期に合わせて用意しておけば、どのような地域の方に送る場合でも失礼になることはありません。

つまり、1月16日~2月3日(年によっては2月2日)までに相手に届くように寒中見舞いを送れば良いということですね。

もし立春の日(2月4日または3日)を過ぎてしまった場合は、「余寒中見舞い」として送ることもできます。

03. 寒中見舞いの書き方

寒中見舞いも年賀状や暑中見舞い同様に、基本となる書き方があります。
基本の書き方をマスターしておけば、いざ送る時になって迷わなくてすみますね。

寒中見舞いの書き方のポイント

【1】寒中見舞いには拝啓や復啓などの「頭語」、敬具や拝答などの「結語」は不要

「寒中お見舞い申し上げます」から書き出しましょう。

【2】時候の挨拶文を入れる

寒中見舞いは、季節の挨拶状のひとつです。
寒い時期に送るため、相手の体調を気遣う文章や季節を感じられる言葉を選びましょう。

【3】近況報告などを加える

時候の挨拶を入れた後には、ご自身の近況を伝える文章や相手の近況を尋ねる文章を入れると、オリジナリティーのある寒中見舞いになります。

【4】結びの言葉で締め括る

どのような挨拶状の場合にも当てはまりますが、最後は相手の健康や幸せを願う文章で締め括るのがマナーです。

04. 【シーン・相手別】寒中見舞いの文例集

書き方についてのポイントを抑えたところで、実際に寒中見舞いを書く際にそのまま使える文例集をシーン別・相手別にまとめました。

喪中はがきを受け取った相手にお返事として出す場合

寒中お見舞い申し上げます
この度はご丁寧な挨拶状をありがとうございました
ご服喪中でいらっしゃるので 新年のご挨拶はご遠慮させていただきましたが
寒さ厳しき折 いかがお過ごしでしょうか
遅れ馳せながら ○○様のご冥福を心よりお祈り申し上げます
皆様方におかれましてはまだまだ寂しい日々をお過ごしのことと存じますが
寒さ厳しき折 くれぐれもお身体を自愛ください

自分が喪中の時に年賀状をいただいた方へお返事として出す場合

寒中お見舞い申し上げます
この度は年始のご挨拶をいただき ありがとうございました
昨年○月に 父(母など関係性を書く)○○が他界いたしましたので 新年のご挨拶はご遠慮させていただきました
本来であればこちらからご挨拶を申し上げるべきところ ご報告が送れてしまい 失礼いたしました
生前に賜りましたご厚情に感謝いたしますとともに 皆さまのご健康とご多幸をお祈り申し上げます
まだ寒い日が続きますので どうかお身体にはお気を付けください

年賀状の返事が遅れてしまった場合

寒中お見舞い申し上げます
寒さ厳しき折 いかがお過ごしでしょうか
新年早々 お心のこもった年賀状をありがとうございました
こちらのお返事が遅れてしまったこと 深くお詫び申し上げます
皆さまのご健勝を心よりお祈り申し上げるとともに 本年も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます

冬のご挨拶状として出す場合

【会社関係の方へ出す寒中見舞いの例文】
寒中お見舞い申し上げます
貴社の皆さまにおかれましては 益々ご健勝のことと存じます
平素より格別なお引き立てを賜り 厚く御礼申し上げるとともに 本年も変わらぬご厚誼をよろしくお願い申し上げます
寒さ厳しき折柄 皆様方のご健勝とご多幸をお祈り申し上げます
【親戚や友人へ出す寒中見舞いの例文】
寒中お見舞い申し上げます
春の訪れが待ち遠しい今日この頃ですが 皆さまいかがお過ごしでしょうか
おかげ様で こちらは元気に過ごしております
近いうちにまたお会いしたいですね
まだまだ寒い日が続きますので くれぐれもお身体にはお気を付けてお過ごしください

05. 寒中見舞いのはがき、どんな種類のものを選ぶ?デザインや切手に決まりはあるの?

やまゆりのはがきの画像

上記したように、寒中見舞いを送る用途は様々です。

基本的には「寒中見舞い専用のはがき」というものは取扱いがなく、用途に合わせたはがきを選ぶ必要があります。

寒中見舞いを送る際に年賀状を使用するのはマナー違反となりますので、注意しておきましょう。

寒中見舞いに使えるはがきの種類

まず、寒中見舞いとして送る場合は「通常はがき」と「私製はがき」の2種類から選ぶことができます。

通常はがきとは?

「通常はがき」は、通信面が無地のはがきのことで、切手を貼る必要がないため利便性に優れています。

切手部分にはヤマユリ・山桜・胡蝶蘭などの絵柄が描かれているため、好みや用途に合わせたものを選ぶと良いでしょう。

また、通常はがきの中でも、通信面に地域ごとに異なる挿絵が描かれている「絵入りはがき」も寒中見舞いにはおすすめです。

私製はがきとは?

自分で切手を貼るタイプの自由度の高いはがきのことを「私製はがき」と言います。

寒中見舞いに合わせたデザインを自分で作ったり、寒中見舞い用にデザインされた市販のものも購入できます。

また、切手も幅広い種類のものが販売されているため、寒中見舞いに最適な「ウィンターグリーティング切手」「ふるさと切手」などを選ぶことが可能です。

切手は自分で用意する必要がありますが、私製はがきには目的に合わせたデザインが選べるというメリットがあります。

寒中見舞いにおすすめのデザイン

冬の挨拶状である寒中見舞いの絵柄には、「冬らしいデザイン」「春の訪れが待ち遠しい気持ちを表現したデザイン」などを選ぶと良いでしょう。

具体的には、雪、雪の結晶、雪うさぎ、雪だるま、水仙、椿、梅の花、福寿草などの絵柄がおすすめです。

寒中見舞いに不適切なデザイン

反対に、寒中見舞いには向いていないデザインもあります。うっかり選んでしまわないように注意しておきたいところですね。

寒中見舞いに不適切なのは、他の季節を連想させるデザインのものです。
桜、新緑、海、ひまわり、紅葉、木の実などはあまり使用しない方が良いでしょう。

また、喪中はがきのお返事や自身が喪中の場合に寒中見舞いを送る場合、正月らしいデザインやお祝い事を連想させるような絵柄も控えるのがマナーです。

まとめ

今回ご紹介した寒中見舞いについてポイントを以下にまとめました。

POINT
  • 松の内が明けてから立春までに送り、立春の日を過ぎてしまった場合は「余寒中見舞い」として送る
  • 寒中見舞いには「頭語」や「結語」が不要
  • 「相手の体調を気遣う文章」や「季節を感じられる言葉」を時候として入れる
  • 「自分の近況を伝える文章」や「相手の近況を尋ねる文章」を入れ、最後は相手の健康や幸せを願う文章で締める
  • 寒中見舞いに年賀状を使うのはマナー違反。「通常はがき」と「私製はがき」の2種類から選ぶ
  • 寒中見舞いのデザインは冬らしいものを選び季節外れのデザインは避ける
  • 喪中場合はお祝い事のデザインを避ける

冬の挨拶状は年賀状だけではありません。寒中見舞いは年賀状よりも幅広いシーンで送ることができるので、正しいマナーを守って心をこめたものを送りたいですね。

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冬のご挨拶、喪中のおかえしに。